手首や足首が内側または外側に大きく捻れて、関節の可動域を越えることで発生する捻挫は日常生活でも起こりやすいスポーツ障害です。
走っている時やスキーなどのウィンタースポーツの最中に足首を捻挫してしまったことのある人は少なくないと思います。
どのような原因によって捻挫が発生しているのか、捻挫はどう治療すればよいのかなどを表記していきます。
・捻挫が発生する原因とは?
捻挫は、手首または足首の関節が開いた状態で強い外力が加わることが原因で発生します。
この時、捻挫を招く原因となるのが自分の体重です。
足首や手首は、自分の体重をある程度支えられる強さを持っていますが、関節が開いた状態になっていると支えられる重量は低下します。
何かの拍子で開いた関節に自分の体重が掛かり関節が限界以上に開くことによって靱帯が損傷して捻挫の発症となります。
・捻挫を起こしやすいスポーツ
捻挫は、スキーやスノーボードなどのウィンタースポーツや陸上競技やサッカーなどのような、走ったり飛んだりするスポーツまたはコンタクトスポーツには付き物のスポーツ障害です。
スキーやスノーボードは靴と板が固定された状態になる為、足首に掛かる負担が非常に大きなものになっています。
転びやすいスノーボードの場合、手で身体を支える際に手首を捻挫してしまうことも少なくないようです。
・症状
捻挫を起こすと、靱帯が炎症を起こすため痛みが発生します。
捻挫の症状は痛みだけでなく、関節の機能低下も含まれます。
捻挫を経験した人ならば解ると思いますが、足首の捻挫では歩行の基本である「足を地面につけて、離す」という動作に支障をきたします。
手首の捻挫では手を地面についたり、箸や鉛筆を持って動かすだけでも痛みが起こります。
捻挫した患部は、炎症の影響で腫れることが多く、靴や袖が入らなくなることもあります。
・関連する疾患・スポーツ障害
捻挫は日常生活でも経験するごくありふれたスポーツ障害であると同時に、他のスポーツ障害などとの関連性を持っています。例えば突き指やむち打ち症、ぎっくり腰は手首や足首以外の部位で起こった捻挫であるともいえます。
また、脱臼を整復した後の靱帯や関節の痛みも捻挫に類似していると言えます。
・治療と予防
捻挫の予防は、それぞれのスポーツの正しいフォームを身体に覚えこませることが重要です。
なぜなら、自己流のフォームで無理な体勢になっている所に体重が掛かることが捻挫の主な原因となるからです。
また、柔軟性も捻挫に限らず怪我の原因になりますので準備体操、運動後のクールダウンを心がけたほうが良いと思います。
治療の際には、RICEに則って患部を冷やし心臓よりも高い位置に上げた後、テーピングや包帯で固定して完治するまで関節への負担を抑えるのが基本となります。
その後炎症が治まると関節自体に硬縮が出てきますので腫れ、痛みが取れたからと言ってすぐに運動を再開すると再発の恐れがあるので注意が必要です。
しいづか整骨院では炎症がある際はまず炎症を抑える為にアイシングをし包帯又はサポーターなどで固定をしていきます。また、最新医療機器の超音波治療を併用する事で現場復帰も早くなります。
炎症が引いてからは関節の硬縮が残っていますのでホットパックなどで温め電気治療をし、関節の可動域を正常に戻すため手技、抵抗運動などをし症状を見ながら治療内容を決めていきます。